Scotland旅行 後半

20日:フォート・ウィリアム〜エジンバラ14:30にエジンバラ中央駅でLSE MPAの友人マックス(マクシミリアン)と待ち合わせているため朝ごはんを8時に食べ、9時には出発する。朝ごはんに出てきたBlack Puddingというものが非常に美味しいので、原料は何かと聞…

Scotland旅行 中盤

18日:アイラ島朝起きると昨夜に飲んだウィスキーで胃がやられていることに気付く。そういえば殆ど朝から何も食べない空きっ腹に酒を流し込んでいたと反省。アールグレイにミルクをたっぷり入れて2杯ほど飲んだ後、熱いシャワーを浴びるとほぼ回復。朝食のた…

Scotland旅行 前半

スコットランドに来ています。これを書いているのは、一部のスコッチ好きの間で有名なアイラ島にある瀟洒なB&Bのベッドの上。部屋備え付けのテレビでは前女王の夫ジョージを批判するBBCのドキュメンタリーが流れています。明日朝には出立してしまうので、備…

世界一豊かな国の大使が語った5つの政策

ルクセンブルグ駐英大使のBern氏に、彼の国の成功要因についてお話を伺ってきた。ルクセンブルグはGDP/capita(一人当り国内総生産)が日本の倍以上もある、世界で最も豊かな国である。日本と同様に、天然資源があるわけでもないこの国が何故このような成功を…

NPM時代の終焉

どうやらNPMの時代はその終わりを迎えつつあるようだ。NPMとはNew Public Managementの略称で、もともとは1980年代に財政赤字への対処を目的としてイギリスを中心に始まった行政改革「運動」であり、企業経営の方法論を行政経営に援用した内容のものが多い。…

Emerging Art Market

世界中でここ数年、美術品市場が急成長中なのだそうです。先日大変興味深い話を聞いたので、この分野は全く素人ながら、私のテーマでもあるSoft Powerにも関連するところもあり、備忘録も兼ねて軽く纏めておこうと思います。 新興国の高度成長期には億万長者…

政策や製品の特徴・方向性がいつのまにやら失われてしまう理由

八方美人的に色んな意見を取り入れた挙句、もともと持っていた方向性を見失っていったり、当初のコア・ファン層が評価していた特徴がバージョン・アップを重ねるうちに消え去っていくことがあります。そして、その結果、誰のための政策・製品なのか分からな…

Cotswolds

イギリスで一番美しい田舎と言われているCotswolds(コッツウォルズ)に、日本から出張で来ていたF氏と遊びにいってきました。オックスフォードが近くにあるのですが、ロンドンのど真ん中にあるLSEの環境とは本当に全く違いますね。◆ウィンストン・チャーチ…

「学生」になるということ

今日は朝10時から20時半まで、ほぼ図書館に篭もって勉強していました。トータル9時間強くらい勉強したかな。結構やることが多いので、タスク・リストとスケジュールを作って回しています。とはいえ、回すだけでなく、しっかり纏めて振り返る時間も作らないと…

LSE Public Lec: 拡張する自己

昨日はヨーロッパの市民セクターに関する調査でロンドンに出張中の古い友人と、彼の研究パートナーの方がLSEまで訪ねてきてくれました。"友人"というのもおこがましくて、昔からお世話になりっぱなしの方なのですが、なにより久しぶりにお会いできたのが嬉し…

生活メモ (炊事編)

この頃、日曜日の午後はカレーを大量に作って平日のお昼ご飯にしているのですが、自分でも驚くほど本格派のレシピができあがりつつあるので、備忘録的な意味も込めて書いておこうと思います。 チキンカレー ポテトとひき肉のドライカレー 材料(4〜5食分)…

なんで"政治"は、こんなにもどかしいのか

なんで、こんなに民意とかけ離れた政治が横行しているんだろう? 問題を解決できないのは、能力とやる気が不足しているからではないか? 特定の団体の利益ばかり重視して、歪んだ補助金や規制が導入されている。 「政治」によって社会の望まない選択や不平等…

LSE Public Lecture

LSEでは、毎晩のようにPublic Lectureといって、世界中の著名な政治家や有識者が集まって講演をしたりディベートをしたりする場が用意されています。中にはクラシック音楽家がコンサートを開くプログラムなんかもあったりして、無料で参加できる身分としては…

LSE 1st Week

怒涛の1週間目がようやく終了しました。 最初の2週間はPre-Sessionalコースということで、まずは大学院への公式登録やら諸々の仕組みの説明やらをするのですが、本格的なプログラムが始まる前に計量経済・政策分析の基本となる数学・統計をざっと復習するコ…

LSE留学: 3週間目

日本にいる間は本当に多忙を極めていて、なかなか本ブログ上で報告する時間も取れませんでしたが、8月22日からロンドンにキャンパスのあるLondon School of Economicsという大学のMasterプログラムに来ています。合計2年間のコースなので、これから2年間はみ…

恐怖の"Made In Japan"

New York Times:日本の原発事故はチェルノブイリと同レベルに "Japan Nuclear Disaster Put on Par With Chernobyl" 海外の友人曰く、ヨーロッパでは原発事故前に製造された日本製デジカメに注文が殺到しているとのこと。逆に、事故後の製造ロットは放射能で…

下:都市経営のPublic Involvement

東京復活のためには、これ以上新たなインフラを整備する必要なんて無い。既に存在する価値を新たな物語の中で再定義し、正しくオープンにしていけば、それで良い。重要なのは中身とやる気。つまり都市としての実力だ。しかしながら、とても残念なことに、今…

中:東京の新しい物語とは

先日、「世界第2位の経済大国の中心都市」が、その前提から崩れ落ちてしまいました。経済の規模という点で、今後中国と伍していく可能性、つまり過去のフィクション復活はあり得ないように思います。また、そんなことに心血を注ぐ意味もないでしょう。要する…

上:「首都圏」というフィクションの崩壊

地方自治体の広報課や広報官の方々とお話しすると、どの自治体でも、口を揃えたように同じことを言います。つまり、「XXXを、首都圏に訴求したい」と。XXXとは、観光地や物産品、企業誘致プログラムなど様々ですが、この「首都圏」という言葉が出てくる度に…

MARCOM投資のシミュレーション・モデル

今年の2月にCommunication Designというエントリーを書いてから、掲題のテーマで研究を進めてきました。母校大学院の先生に指導いただきながら論文に纏めて、7月末の国際学会(GLOGIFT 2010)で発表。そのモデルをベースに開発したシステムが、これです。簡単…

東京が進むべき道とは

これは国連統計局の調査(2007年)です。「都市的集積地域」ということで、実際の行政区分上での人口ではありませんが、いかに東京が群を抜いた都市であるかが分かります。域内GDP(2006年)でも、東京都は92.3兆円と、オーストラリアやオランダ、スイスを上…

iPad

を買いました。金曜日に帰ったら早速届いていて、その夜は3時まで触っていました。新しいのは、これまでモニターのその先にあった諸々が、自分の触れる距離まで近づいてきたという実感でしょうか。未だ感覚のみですが、iPadはリアル→ネットという方向より、…

Communication Design

2年ほど前から漠然と、今やっている仕事を科学的に体系化したらどうなるのかということについて、頭の片隅で色々思考実験をやっています。未だ「答え」めいたものには辿りつけないでいるのですが、問題意識は以下のエントリーで書いたとおりです。・読書メモ…

トヨタとグーグルの明暗

と題した記事が、2/15の日経に出ていました。その書き出しは、こうです。"グーグルと中国。トヨタ自動車と米国。世界で今、最強の「企業と国家」が対立関係にあるのは偶然か。"その上で、グーグルが「言論の自由」という槍で中国政府を突きつつ国際世論を味…

クジラを守るには?

クジラが友達か食糧かなんていう議論は、不毛な対立しか生みません。ただ、この真っ向から対立する両者には、合意できる点が少なくとも一つあるはず。それは、クジラが友達だろうと食料だろうと「地球上から、いなくなっては困る」というポイントです。両者…

チンパンジーの世界観

チンパンジーは、ヒトに最も近い動物です。そもそも現在の我々(ホモ・サピエンス)というのは、チンパンジーの祖先から熱帯雨林を追い出され、平地での生活を余儀なくされた種が起源であるそうです。チンパンジーに樹上世界を追い出されたのが200万年くらい…

クジラは友達か?食糧か?

毎日朝夕のニュースで、シーシェパードが日本の調査捕鯨船を攻撃している様子を見ていると、すごく面白くない気分になりますよね。こんな時、手っ取り早く世論の概略を把握する為には、mixiの日記検索と、twitterのつぶやき検索が便利です。ざっと見てみると…

Want a fight? I'm ready.

オバマ大統領は、怒ってみることにした。と書くと、実際には心から怒っていないのではと思われてしまいそうだが、本当に怒っているわけではないのである。というのも、マサチューセッツで先週行われた選挙で、共和党のスコット・ブラウンが勝利し、民主党は…

"地球温暖化"論否定に向けた聖戦

「地球温暖化と気候変動との関係は、未だ科学的に立証されていない」 アメリカでは政府やNASA、大学、企業、世論も含め、そういう主張をしています・・。と、我々は認識しています。本当に??これは怪しいなぁと以前から思っていましたが、なんと「中の人」…

もう年末・・

あと1ヶ月半もすれば年末ですね・・。体感時間速度が早すぎ。不安になります。この3−4ヶ月はいろいろありました。愛車が盗難にあって、その後いろいろありつつも帰ってきたり、10年ぶりの高校同窓会が嬉しかったり、また一つ会社で責任が増えたり、オフィス…