2010-01-01から1年間の記事一覧

下:都市経営のPublic Involvement

東京復活のためには、これ以上新たなインフラを整備する必要なんて無い。既に存在する価値を新たな物語の中で再定義し、正しくオープンにしていけば、それで良い。重要なのは中身とやる気。つまり都市としての実力だ。しかしながら、とても残念なことに、今…

中:東京の新しい物語とは

先日、「世界第2位の経済大国の中心都市」が、その前提から崩れ落ちてしまいました。経済の規模という点で、今後中国と伍していく可能性、つまり過去のフィクション復活はあり得ないように思います。また、そんなことに心血を注ぐ意味もないでしょう。要する…

上:「首都圏」というフィクションの崩壊

地方自治体の広報課や広報官の方々とお話しすると、どの自治体でも、口を揃えたように同じことを言います。つまり、「XXXを、首都圏に訴求したい」と。XXXとは、観光地や物産品、企業誘致プログラムなど様々ですが、この「首都圏」という言葉が出てくる度に…

MARCOM投資のシミュレーション・モデル

今年の2月にCommunication Designというエントリーを書いてから、掲題のテーマで研究を進めてきました。母校大学院の先生に指導いただきながら論文に纏めて、7月末の国際学会(GLOGIFT 2010)で発表。そのモデルをベースに開発したシステムが、これです。簡単…

東京が進むべき道とは

これは国連統計局の調査(2007年)です。「都市的集積地域」ということで、実際の行政区分上での人口ではありませんが、いかに東京が群を抜いた都市であるかが分かります。域内GDP(2006年)でも、東京都は92.3兆円と、オーストラリアやオランダ、スイスを上…

iPad

を買いました。金曜日に帰ったら早速届いていて、その夜は3時まで触っていました。新しいのは、これまでモニターのその先にあった諸々が、自分の触れる距離まで近づいてきたという実感でしょうか。未だ感覚のみですが、iPadはリアル→ネットという方向より、…

Communication Design

2年ほど前から漠然と、今やっている仕事を科学的に体系化したらどうなるのかということについて、頭の片隅で色々思考実験をやっています。未だ「答え」めいたものには辿りつけないでいるのですが、問題意識は以下のエントリーで書いたとおりです。・読書メモ…

トヨタとグーグルの明暗

と題した記事が、2/15の日経に出ていました。その書き出しは、こうです。"グーグルと中国。トヨタ自動車と米国。世界で今、最強の「企業と国家」が対立関係にあるのは偶然か。"その上で、グーグルが「言論の自由」という槍で中国政府を突きつつ国際世論を味…

クジラを守るには?

クジラが友達か食糧かなんていう議論は、不毛な対立しか生みません。ただ、この真っ向から対立する両者には、合意できる点が少なくとも一つあるはず。それは、クジラが友達だろうと食料だろうと「地球上から、いなくなっては困る」というポイントです。両者…

チンパンジーの世界観

チンパンジーは、ヒトに最も近い動物です。そもそも現在の我々(ホモ・サピエンス)というのは、チンパンジーの祖先から熱帯雨林を追い出され、平地での生活を余儀なくされた種が起源であるそうです。チンパンジーに樹上世界を追い出されたのが200万年くらい…

クジラは友達か?食糧か?

毎日朝夕のニュースで、シーシェパードが日本の調査捕鯨船を攻撃している様子を見ていると、すごく面白くない気分になりますよね。こんな時、手っ取り早く世論の概略を把握する為には、mixiの日記検索と、twitterのつぶやき検索が便利です。ざっと見てみると…

Want a fight? I'm ready.

オバマ大統領は、怒ってみることにした。と書くと、実際には心から怒っていないのではと思われてしまいそうだが、本当に怒っているわけではないのである。というのも、マサチューセッツで先週行われた選挙で、共和党のスコット・ブラウンが勝利し、民主党は…

"地球温暖化"論否定に向けた聖戦

「地球温暖化と気候変動との関係は、未だ科学的に立証されていない」 アメリカでは政府やNASA、大学、企業、世論も含め、そういう主張をしています・・。と、我々は認識しています。本当に??これは怪しいなぁと以前から思っていましたが、なんと「中の人」…