LSE Public Lecture

LSEでは、毎晩のようにPublic Lectureといって、世界中の著名な政治家や有識者が集まって講演をしたりディベートをしたりする場が用意されています。中にはクラシック音楽家がコンサートを開くプログラムなんかもあったりして、無料で参加できる身分としては非常にありがたい機会です。

今週水曜夜は、リオ・デジャネイロ州知事とインド国会議員、オックスフォード大のエコノミストバークレー教授の4人が「都市と経済政策」についてパネル・ディスカッションをするというので、環境省から来ている同期と2人で参加してきました。

ブラジルやインドという、どちらかというと発展途上にある国の地域社会・経済政策についての議論が多かったので、あまり日本に応用できる内容は多くなかったのですが、興味深かったのは彼の国々においても中央集権⇔地方分権(Convergence ⇔ Divergence)というトピックが大きな政治的価値観の対立になっているということ。

それからPPP(Public Private Partnership)や国家ブランディング(Nation Branding)という新しいイニシアチブも、それらが念頭においている課題の種類こそ違え、世界的な潮流としてまさにいま生まれつつあるということ。

まぁ、いろいろと議論はしていましたが、結局気になったのは「行政が単独で産業振興計画を云々すると、東西や先進国・途上国問わず、地に足のつかない絵空事になりがち」であり、そもそも行政が事業リスクを取るわけでもないのに、一方で地域単位の産業政策を計画できる主体も行政以外にみあたらないというジレンマをどうするのかということでした。(リオ州知事は拡大版"Minha Casa Minha Vida"構想を打出していました)


短期的な目標としては、毎週一回はこのPublic Lectureに参加すること。
長期的には、いつか自分もこの場でLectureできるようになること。笑