仕事

政策や製品の特徴・方向性がいつのまにやら失われてしまう理由

八方美人的に色んな意見を取り入れた挙句、もともと持っていた方向性を見失っていったり、当初のコア・ファン層が評価していた特徴がバージョン・アップを重ねるうちに消え去っていくことがあります。そして、その結果、誰のための政策・製品なのか分からな…

MARCOM投資のシミュレーション・モデル

今年の2月にCommunication Designというエントリーを書いてから、掲題のテーマで研究を進めてきました。母校大学院の先生に指導いただきながら論文に纏めて、7月末の国際学会(GLOGIFT 2010)で発表。そのモデルをベースに開発したシステムが、これです。簡単…

Communication Design

2年ほど前から漠然と、今やっている仕事を科学的に体系化したらどうなるのかということについて、頭の片隅で色々思考実験をやっています。未だ「答え」めいたものには辿りつけないでいるのですが、問題意識は以下のエントリーで書いたとおりです。・読書メモ…

チンパンジーの世界観

チンパンジーは、ヒトに最も近い動物です。そもそも現在の我々(ホモ・サピエンス)というのは、チンパンジーの祖先から熱帯雨林を追い出され、平地での生活を余儀なくされた種が起源であるそうです。チンパンジーに樹上世界を追い出されたのが200万年くらい…

読書メモ:アダムスミス

今日は銀座で穴場のカフェを見つける。広くて安くて誰もいない。ゆっくりアダムスミスを読む。Homo Ecomomicusが社会規範を前提とした存在であると定義し、その中での商業・経済の成立、個人のアトム化、市民社会の誕生、社会契約を論じている。ヒュームとの…

Public Diplomacy

国際政治レベルで、他国との戦略的な関係性を構築する必要がある時、取り得る手段は3つであるとされています。ハードパワーであるピストル(軍事力)と札束(経済力)、そしてソフトパワーに基づく説得工作や文化・価値外交と呼ばれるものです。しかしピスト…

気象予報士とコンサルタント

どちらも複雑系の事象を扱い、且つ未来予測をした上で対策プランを練らなければならないという意味で多くの共通項があります。しかし前者が完全にScienceに立脚しているのに対して、後者はかなりの部分でArtに依存している。そう感じることがあります。特にM…

地方の可能性

激動する社会・経済・地域 先週の木・金と、日本全国の市町村の企画担当の方々を対象とした2日間のワークショップで講師を担当させていただきました。(上の資料はその際に使ったものです) 当初の予想を上回る多くの方々(34人!)に全国から集まっていた…

PR Awardを受賞

Public Relation業界でグローバルに最も権威ある賞の1つである"PR Award"をいただきました。組織改革コミュニケーション部門で3位ということです。本Awardは著名なグローバル企業の経営者や学識経験者、業界リーダー等、10名強のJudgeが選出するもので、毎…

マス・マーケティングの埋没

業界的には非常に有名な統計。10年ごとに総務省が「情報流通センサス調査」というレポートを発表していますが、上のグラフはH17年の調査結果です。何がスゴイかと言うと、選択可能な情報量が10年間で爆発的に増加し、消費可能な情報量の410倍にも達したとい…

Finalist

私の働く業界には、いくつか著名なInternational Awardがあります。ミュージシャンにとってのプラチナ・ディスク、映画俳優にとってのアカデミー賞、研究者にとってのノーベル賞といった感じでしょうか。そこまで大げさなものではないのですが、あるAwardのA…