地方の可能性

激動する社会・経済・地域

先週の木・金と、日本全国の市町村の企画担当の方々を対象とした2日間のワークショップで講師を担当させていただきました。(上の資料はその際に使ったものです) 当初の予想を上回る多くの方々(34人!)に全国から集まっていただき、講師としては非常に苦労しましたが、とても充実したワークショップとなりました。

「地域課題を解決するプランニング能力開発講座」というタイトルで、参加者の方々が実際に日々解決したいと考えている具体的な問題を取り上げ、2日間でその解決施策案を組み立てるという挑戦的なゴールを掲げたワークショップです。私の思いもあり、巷に溢れる論理的問題解決思考や分析手法を紹介するだけのレクチャーではなく、参加者一人一人に確信をもって地域をリードし得る施策案のプランニングを行っていただく内容にしました。

今回振り返って思うことは、地域のエリート達の知恵・意欲・底力というものは依然として大きな可能性を秘めている、ということです。永田町や霞ヶ関の住人が常々口にする「地方の無能な役人には任せておけない」というのは大きな間違いであるということを強く実感できる2日間でした。寧ろいかに彼らの具体的な問題意識やポテンシャルを引き出すか。ボトムアップ型の行政の枠組みやあり方が必要なのではないか。そろそろ全てのイノベーションを中央で事前に計画できるという万能感と幻想を取り払うべきではないのか。

「当事者意識」のないところには何も生まれない。今回の参加者には一人一人それぞれ、非常に心地よい熱があった。コンサルタントという職種には無い、静かな覚悟という背骨が通っていた。心から彼らを羨ましいと思ったし、同時に自身のやるべき事を強く自覚しました。

日本には、まだまだ大きな可能性をもった人がいる。
そのことに、本当に力をもらった2日間でした。


ということで気を良くしていたら、今日、某自治体から地域ブランディングのプロジェクトに関するお話をいただきました。来年から、また楽しくなりそうです。