ベリングポイントがChapter11申請

私の古巣が飛んでしまいました。

昨年末に日本法人売却を目指し積極的に動いていましたが、結局どことも話がつかなかったようですね・・。現在の株価は7セント。金融危機より随分と前から1ドルを切ってSEC入りしていましたから、破たんまでは既に秒読み状態であったわけです。

詳しく見てはいませんが、KPMGコンサルティング(現ベリングポイント)がエンロンで破たんしたアーサー・アンダーセンを買収したのが02年。その後、買収合併によって経営がどうなったかというと、P/Lを見る限りでは総売上が1.5倍になった一方で売上原価はほぼ倍増し、販管費(殆ど人件費)も1.5倍に。更に買収で得た資産の減損が毎年総売上の10%程度も発生し、営業利益は03年以降継続してマイナス計上。

長期の借入で穴を埋めていった結果、借入金依存度(有利子負債÷総資産×100)は02年度(アンダーセン買収前)の40%から、06年度には110%まで膨れ上がっています。(通常は高くて40%程度)

これを見る限りでは、不相応な買収によって、結局は自らも破たんの道を突き進んでしまった経緯が浮かび上がってきます。ここまで大がかりなPost-Mergerの失敗事例も珍しいのではないかと思うくらいです。

ベリングポイント日本法人のWebサイトを見ると「今回の米国でのチャプター・イレブン適用申請に伴う影響は一切ありません」と書いてありますが、残念ながら米国本社の連結対象なので、そんな甘いことにはならないでしょう。

こういうニュースを見ると、明日は我が身だなと強く感じます。