現金に課税を!

慶応大の深尾先生が所謂「景気」対策の処方箋として、興味深い論を展開しています。
今の日本は現金(M2+CD)バブルであるとの分析は、たしかに本質をついているようにも思います。

「デフレの解消を至上課題として、直接それを解決する方策」

6-7年前に深尾先生の授業をとっていましたが、当時と同様の強靭な論理展開で、非常に懐かしく読ませていただきました。当時は不良債権処理の途上で、デフレ不況をなんとかしなければと量的緩和なんていう奇術が真剣に検討されていた時期でしたが、その頃と根本的な状況は何ら変わらないんだなぁとシミジミ感じました。

とにかく「日銀が紙幣を印刷しまくって株式や不動産を買う(現金の価値を下げる)」と「現金に課税する(時間選好率ρを高める)」というのは、すごく魅力的な処方箋だなと。